「きりとり」
どこから来たって 答えられる人に憧れる
そんなふうに手紙に書こうとして 手を止める
わたしだって どこかから来たからここにいるはずだ
生まれて 生きて いま 便箋を前に座っている
でも わたしは どこから来たのだろう?
どこに行くって 決められる人が羨ましい
そう日記に書いてみて 首を傾げる
わたしだって どこかに行くはずだ
成長して いつかこの日記を見せられる誰かに会うかもしれない
でも わたしは どこに行くのだろう?
これまでの道を振り返って アルバムに手を伸ばす
赤ん坊が少しずつ大きくなって ついにわたしになる
でも どこにも答えは写っていなくて 悔しくなる
わたしはどこから来たのだろう? どこに行くのだろう?
いつか答えが出るのかだけでも 教えて欲しいとペンを握った