水の汲み上げに使うポンプ
             

1.洗濯機用のポンプ

 
  12Vで動くポンプとして思いついたのが、風呂の浴槽の水を洗濯機に汲み上げるポンプです。早速試してみましたが、1分間に数リットル程度で、畑に直接水遣りをするには時間がかかって実用になりません。そこで、ドラム缶に溜めておいて使うことにしました。
池の水が満水で、揚水程が3mぐらいまでは実用になりましたが、水位が下がってくると、ポンプの力不足でドラム缶まで上がらなくなってしまいました。
1台では3m程度しか押し上げることが出来ないので、2台を中継して使用しています。
中間の中継点にポリバケツを使用し、池の水の水位に合わせてポリバケツの高さを調整します。

2.12V用の小型のポンプ

   あれこれとさがして、DC12V、1.2A、最大揚水程10mというポンプ(ShurfloM100 DC12Vダイヤフラム miniポンプ)を見つけて購入しました。ところが、吸上能力は0mでしたので、ちょっとした工夫が必要でした。
ドラム缶の上端は畑から2.5mぐらい、畑から池の水面まで低いときには2mぐらいありますので4.5mぐらいは十分押し上げてくれています。
 ドラム缶が一杯になるのに、電圧が12Vあれば1.5時間ほどかかっています
このポンプは、ほぼ2年間使って、モーターが破損して使用できなくなりました。

3.自動車用燃料ポンプ

   上記のミニポンプが破損したので、使えそうなポンプとして、自動車用の燃料ポンプ(フューエルポンプ)を入手して試してみました。直径5.7Cmのやや大型の物で、1分間に4リットル程度汲み上げます。圧力もかなりあって、5mぐらいは楽に押し上げますが、電流が4A程度で、水を汲み上げるためのポンプとしては効率が悪いようです。
燃料ポンプの効率
 
200リットルの水を3.5mの高さのドラム缶に汲み上げるときの仕事量は 700Kg重m、これを電力量に換算すると約 1.9Whに相当します。
 この燃料ポンプでは、12Vー3.8A で約1時間でドラム缶が一杯になりましたので、約   45Whの電力を使ったことになります。
 45Whの電力を消費して1.9Whの仕事をしたわけですから、消費した電力の4.2%が水を汲み上げる仕事をしたことになります。こんなに効率が悪いとは思いませんでした。
 前に使っていたミニポンプは、12V−1.2Aで約1.5時間くらいで、200リットルの水を汲み上げていましたので、使用電力量が 22Wh ぐらいでしたから、燃料ポンプの約2倍の効率だったことになります。

5.ビルジポンプ

    ビルジポンプは、船内に溜まった水を汲み出すポンプで、12Vで動き、洗濯機用のポンプよりも頑丈に出来ています。
 ところが、2ヶ月ほどで水が上がらなくなったので分解してみると、モーターのシャフトが腐食して、羽根が外れていました。
 もう一つ他のメーカーの物を購入してみましたが、同様に数ヶ月で腐食してしまいました。どちらも外国製の製品でした。


                           元に戻る