ドラム缶炭窯の製作

*  ドラム缶の加工や窯の作り方、焚き口の作り方などは、「杜の哲人」管理人大賀哲哉氏のHPを参考にさせていただきました。

* ドラム缶全体を土で覆う必要があるので、平坦なところでは大変です。そこで、私は、50Cmほど段差があるところを選んで、低い方に焚き口を作り、高い方を掘り下げて、ドラム缶の3分の2ぐらいを埋め込みました。こうしておくと、蓋をしたあと土を被せるのも非常に楽です。

* ドラム缶の前面から出し入れするタイプだと、毎回焚き口を取り壊さなくてはならないので、上から材料の出し入れをするタイプにしました。これだと、焚き口を一度作っておけばよいので、手間が省けます。

* 12年12月に作った1号窯は、薄い鉄板のドラム缶でしたが、20回ほど焼いたら変形して、一部は穴があきだしたので、14年4月、厚めの鉄板のドラム缶で作り直しました。これも、10回ほど焼いたら大きく変形して使いにくくなりましたので、ステンレスのドラム缶を使うことにしました。
 今までは、ドラム缶を直接土に埋めて焼いておりましたが、窯の内部の温度は700℃から750℃が限界でした。メールで知り合った福岡県の田中さん(重ちゃん)からヒントを頂いて、断熱材を使ってもう少し高温で焼ける窯に挑戦してみました。
 断熱材としては、田中さんのお薦めは「ケイカルエース」という商品名の材料だったのですが、入手できなくて、高温用耐火断熱繊維「エスファイバーSC」という材料を使いました。50mm厚のグラスウールのような材料でして 、埋め込むと押しつぶされて薄くなってしまいますので、断熱効果はそれほど期待できないかもしれませんが、とりあえず作ってみました。

窯作りの様子を紹介します

 ドラム缶の加工 上に出し入れをする口
 45Cm×25Cm
  前面上部に火口 12Cm×22Cm
  下側に煙突穴を開ける  50Cm程の段差のある所に穴を掘る
  下に断熱材を置く  ドラム缶を置いて、煙突を取り付ける  
 低い側にブロックで焚口を作る   ドラム缶の焚口の前には空間が出来ている 
 隙間が出来ないように注意して積む   手前に土止め用のブロックを積む 
 隙間が出来ないようにセメントで補強する   断熱材の周りに土を詰めて完成 
 孟宗竹を隙間ができないように詰め込む   クヌギをぎっしり詰めたところ 
 炭材を詰めた後、断熱材で覆い、その上をス テンレス板で覆って土を載せる   パソコンのポンコツのファンモーターで作った  送風機で風を送る。 
 煙突出口の温度測定
 現在は、デジタル温度計を使用 
 竹酢液採取用の煙突を取り付ける
  煙突の開口面積は、鉄板で調整する
 竹酢液の採集。5mのステンレス煙突を、   15°程度の傾斜で取り付ける。   自燃に入ったら、様子を見ながら取り入れる  空気の量を調整する。 
  自燃が始まって、焼成中の全景   焼き上がったら、空気口を密閉し、煙突はア  ルミ箔で密封する。 
 孟宗竹を焼いたもの。焚口付近は灰   クヌギを焼いたもの。焚口付近は灰 
 クヌギの小枝を焼いたもの 15Kg程度   破竹の細いものを丸のまま焼いたもの 
 
 孟宗竹を割って焼いたもの   クヌギをお茶炭用に焼いたもの 


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