「レスリング・ショー」あとがき
2003年9月27日脱稿。
Folio vol.2「ファンタジー」号に掲載されたものです。
恥ずかしながら二十歳過ぎまで、プロレスに台本があるとは知りませんでした。
むろん特殊な競技のため、真剣勝負ではないとは思っていましたし、
露骨に八百長じゃねーかと判る試合もあるのですが、
ミスター高橋の『流血の魔術 最強の演技――すべてのプロレスはショーである』を読み、
どうでもいいような試合まで台本があると知ったときは落胆しましたよ、ええ。
それでも最近ではまた興味が戻ってきて、真夜中のテレビなども見るようになりました。
たまに凄い試合を見ると、台本があったからって関係ないや、と思います。
ホント、お人好しというか馬鹿ですね、我ながら。