作曲/misemise
光と影は交錯し。追い越し追い越され。ゆらめき。
そうしていつしかひとつになるだろう。
どこからか声が聞こえる。
アタラシイ クニガ ウマレルネ
アタラシイ コドモモ ウマレル
モウスグダネ
ウン モウスグダ
モウスグ ヒカリデ ミチル
ミチルヨ・・・・・・
ある朝まどろみのなかで陳羣はその声を聞く。
滅びのくには夢を見る。
目を凝らせば見えるだろう。
耳をすませば聞こえるだろう。
そこにひとりの小さな子供がいるのが。
滅びゆく国が見た最後の夢の結晶体が
哀しいしらべを唄いはじめるのを
ただ静かに見守るために。