ガレキの楽園 ―新居昭乃アルバム「降るプラチナ」より 「ガレキの楽園」に喚起されて―

目に滲む蒼天

遠い 遠い まなざし

キミの心は あの果てを行く

キミの背中の翼は 風のように透き通って

とっても綺麗だから 触れてみたら

ほんのすこし 痛かったよ

「その未来半分をくれるのなら
灰色のやせた絶望が遠く遠くなるよ」

そっと瞳でうたい

キミのほそい肢体を心で抱きしめる

「僕は戦う
形のないものと
君のためだけ戦うよ」

キレイに砕けて 鋭く突き刺さった カケラたち

やわらかな水も湧きだした ホラ

ガレキの楽園を澄んだ風が吹き抜けていく

ボクはもう いますぐここから飛び降りることだって

平気だ




イラスト/神凪朝渡 ―屋根の上の曹操―

キミは永遠に、少年のままで。






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